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2012/07/28

水とダイアモンド (27)原石の不思議2

石にも木にも成長に沿って正目、逆目が現れてくるが、
ダイアモンドにおいてもそれがある。
正目は無理なく切れるし、削れるが、逆目となると一方通行で反対方向からはまったく切れないし、削れない。
ダイアモンドの硬さの中にそれがあるのでハサミで紙を切るようなわけにはいかない。
その逆目にさからって研磨版を当てると、
キーキーと金属音を立てているが一向に切れない。
私はダイアモンドの燃えるところを以前から見てみたいと思っていたので、
一回試みてみた。
原石の逆目にさからって研磨版を当てる。
だんだん加熱され一気にダイヤが赤くなる。
そのまま続けると、赤みが透明感を増しきれいな赤になる。
もう燃えるかと怖さと興味半分で見ているがなかなか炎にならない。
私の根負けでそこでストップ。
原石が地下から灼熱の溶岩に包まれて地上に噴出してくるときの状態を思えば燃えるはずがないのに、人間の常識などたかだかのことなのです。