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2012/07/31

水とダイアモンド (28)原石の不思議3

地球上で一番硬く、しかも逆目にはまったく切ることも削ることもできない。
それに増して随所に節がある。
その節にあうとカッターはお手上げ状態である。
それ以上前に進む事もできません。
しかしそこで諦めたら光の子供を取り出して上げることができません。

そのような状態になったら、カッターは呪文を唱えます。
一人でぶつぶつダイヤに話しかけます。
「そんなに頑固だと輝かないよ」「大好きだから・・・」
「いい加減にしてよ」「仲良くしよう」「もうおしまい」
とカッターの呟きです。   
そうしているといつの間にか、少しずつ、少しずつ
切れ始めます。そして難関の節をクリアするのです。
物理的には無理な硬さですが、人のそうしてあげたいという意識、
やさしさの力が勝るのです。不思議ですね。

「やさしさの力はゆっくり、広くゆきわたる」

2012/07/28

水とダイアモンド (27)原石の不思議2

石にも木にも成長に沿って正目、逆目が現れてくるが、
ダイアモンドにおいてもそれがある。
正目は無理なく切れるし、削れるが、逆目となると一方通行で反対方向からはまったく切れないし、削れない。
ダイアモンドの硬さの中にそれがあるのでハサミで紙を切るようなわけにはいかない。
その逆目にさからって研磨版を当てると、
キーキーと金属音を立てているが一向に切れない。
私はダイアモンドの燃えるところを以前から見てみたいと思っていたので、
一回試みてみた。
原石の逆目にさからって研磨版を当てる。
だんだん加熱され一気にダイヤが赤くなる。
そのまま続けると、赤みが透明感を増しきれいな赤になる。
もう燃えるかと怖さと興味半分で見ているがなかなか炎にならない。
私の根負けでそこでストップ。
原石が地下から灼熱の溶岩に包まれて地上に噴出してくるときの状態を思えば燃えるはずがないのに、人間の常識などたかだかのことなのです。

2012/07/24

水とダイアモンド (26)原石の不思議

ダイヤの原石はピラミッドを二つ重ねた正八面体が基本の結晶ですが、
産出されるものには丸い形、細長い形、平ぺったい形のもの様々です。
その形に応じてラウンド・ぺアシェイプ・マーキスハートシェイプ等とカットされます。

私が興味を持った形は丸くなったものです。
それもボールのように真ん丸いものです。
基本的にそのように自然で結晶することはありません。
では何故そのような形になったのか???

山の中に埋もれていた原石が雨風により浸食され、
川の中をコロコロ流れていき、永い年月をかけ海にたどり着きました。
そして海の底を波に任せて行ったり来たりしています。
時には台風にあい小石や砂と一緒に混ざって身を任せざるを得ません。
そのような状態を数億年かけているうちに、偶然人に見つけられました。
その時は三角形のとがった部分も削られてま~るくなっていました。
その表面にはすりガラスのように細かな線がきれいに入っています。
そんな物にまた出会いたいと思っています。一度だけ出会いました。
しかし手元にありません。どこかで大切に守られているはずです。


photo : Yu Nozaki

2012/07/21

水とダイアモンド (25)パリジャンのコメント

カルーセル・ド・ルーブル展でも多くの人達からコメントをいただきました。
その中からいくつか紹介します。

・美と愛の世界です。

・大変感動しました。はかなく美しい時を、水でよく例えました。

・清らかな世界です。

・川が流れている。パリジャンは貴方の表現にノックアウトです。

・大自然の息吹が聞こえてきます。

・時が止まって、水が流れている。この感動は忘れません。

・素晴らしいお仕事です。私達は流れゆく時と話ました。

・大変素晴らしい。そして感動的でした。涙が止まりません。

・体と魂・自然と人間・この作品たちは無限と有限の間で存在する。水は動いている。

・ミステリーで魔法がかかったように私達をとりこにしました。

・シンプルで無限なもの、心身共にとりこです。

パリの展覧会で作品を見るパリジャン達 photo : Yu Nozaki

2012/07/17

水とダイアモンド (24)皆さんからのコメント2

展覧会初日に6歳のお嬢ちゃんがお母さんに連れられて来た。
最初は戸惑っていたが、慣れてきたので、水神さんが何を言っていると聞いたところ、帰り際にメモを書いてくれた。

「だいすき・あそぼう」だった。

水神が「だいすき・あそぼう」と言っているとは、大人には聞こえてこない。
しかし子供には聞こえた。
もうその娘には水は飲む物から、友達で遊び仲間と意識改革ができた。
また「水は凄い」と感じた子供もいた。
そう感じると子供はもうそれからは水は凄いとなる。
また「やめなさい」と書いた子もいた。
きっとお母さんから聞かされて、そう聞こえてきたのでしょう。
それでいいのです。その子には水に対する意識の改革がされたのです。
(ウインクしながら)君ならできる!と書いた人がいた。そうです。
何かが聞こえた人達にはこれからは、水道の水を触ったとき、
ペットボトルの水を飲むときいままでとは違う感覚を持つでしょう。
そう感じたあなたなら必ずできるはずです。

Photo : Yu Nozaki

2012/07/14

水とダイアモンド (23)皆さんからのコメント1

展覧会場で水神さんからのメッセージがどのように聞こえてくるかを書き込んでいただいた。
多くの方々が真実の言葉を残されたことに嬉しく感謝いたします。
このようなコメントが私の宝物です。
それらの中からいくつかを紹介いたします。

・人も自然・水から学べ

・もう気付けよ!

・共に生きよう!

・この惑星はそのものがART.そして私達一人一人のLIFEも「いま」をつくり続けている。

・自然と水と地球を大切に・・・

・ママが怒っているみたいに・・・う~!!!怒っている。6歳

・汚染されている・・・何とかせ~!

・後悔しにように生きろ!

・縁の下の力持ち!!!

・地球上の生き物があるときは楽しく、あるときは悲しく会話しているようである。でも夢もおっているように見える。(作品を見て)

2012/07/10

水とダイアモンド (22)磨かれる

7月2日から6日まで展覧会でした。
水は毎日気持ちよく流れて行きました。
私は朝会場に行くと一枚一枚の流れに向き合い、「今日もいつものようにさらさらと気持ちよく流れてね」と声をかけます。
そうするとゆっくりと音を立て始めます。
始めは少しうるさい感じに聞こえてきますが、
そのうちに会場全体に心地よい音を奏で始めます。

あっちで、こっちでコロコロ、すいすい、ほろほろ、シュウシュウ、こんこんと聞こえてきます。会場にお見えになった人達もその音に気付かれるのか、
足を止めて目を見開いたり、耳を澄ませているようです。
一枚の流れと会話して心が開かれます。
二日三日と続けて来て、静かに交わって帰られます。
そうして作品も磨かれました。
会を重ねていくうちに、見られて、語り合って、削られて、軽くなって、輝きだし、ほんものになっていきます。水がダイアモンドに変身します。

展覧会の様子 Photo : Yu Nozaki