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2012/04/28

チョッとブレイク

24日ザンビア共和国大使館のメル1等書記官が池袋の当社を訪ねて来られた。
それは私の流水紋に興味を持たれ、作品を見に来られたのだが、
とっても楽しい一時だった。

ザンビア共和国という国名は知っていたが、そこがどんなところで、
どういう人が住んでいるのか想像さえつかなかったが、
会って話していくにつれ、以前から知り合っている人といつもの会話をしているような雰囲気になっていました。

ザンビアには世界三大瀑布のひとつ、ビクトリア・フォールズがあり、
また、アフリカ南部の地域の6割の水を保有する水の国なのです。

人々は水に畏敬の念を持って接していて、
川に入って手ですくった水を顎から顔そして頭にかぶって、
身体を清める行為を行なうそうです。日本の禊とまったく同じ考えです。

その国で私の流水紋の展覧会をしたいという希望を伝えてくれました。
今年か来年には実現させたいと言うのです。
アフリカはこの地球の自然を保全する最後の砦です。
アフリカがいまの東京・ニューヨーク・パリと同じになったら、
地球は永遠のいのちを守れなくなります。
いまの状態を維持する為にはいまやらなければならないことを知ることです。

いまの新鮮な空気・いきいきした水を未来の地球の為に維持することの大切さをザンビアの人達がが認識することです。そのためには東京・ニューヨーク・パリの人がザンビアの国民に、いまのままが一番いいんだよと知らせることです。
東京もニューヨークもパリも今となっては元に戻れないのだから・・・。

2012/04/24

水とダイアモンド (3) 永遠の謎

ダイアモンドが何故硬くて壊れないか?
その謎を解く鍵は水です。ダイアモンドは炭素が密に結晶している為他の物質が混入できません。
ダイアモンド以外の鉱物は結晶の密度が弱いので、他の物質が混入して、
中で変化を起すことが壊れる要因です。

全ての物質に水が含まれています。その水が中で凍ったり、
腐ったりするとその物質は壊れます。
ところがダイアモンドはわずかな水さえはい入りこむ隙間がないのです。
カッティング工場では昔からカット後のダイアモンドをきれいにする為塩酸を沸騰させて洗浄しています。それでも何ら変化はありません。
その塩酸がダイアモンドに滲みこんだらどうでしょう。
水とダイアモンドの関係面白いですね。
永遠はもう一つ、いのちが永遠と言う意味にも使われますね。
それはどういうことでしょう?

2012/04/21

水とダイアモンド (2) 永遠の意味

コマーシャルのコピーに「ダイアモンドは永遠なり」とありますが、
何故ダイアモンドが永遠なのか良く知られていません。

硬度10で地球上で最も硬いものからくるイメージもあります。
そもそもダイアモンドが生れたのは最も新しいもので10億年前なのです。
最も古いもので60億年前に出来たものが見つかっていますが、
地球が誕生したのは45億年前と言われていますが、
そのダイアモンドは何処からきたのでしょう?そしていま出来ているダイアモンドはありません。ダイアモンドは全て10億年前に出来ています。

何処で?地下200~250kmのマントルの上部で、そして人に見つかるまで傷もつかない、ひびも入らない、壊れないでいます。      
これから10億年先までも永遠にそのままなのです。
地球上にある物質は全て傷つき、変化します。
ただ一つダイアモンドだけが不変なのです。ダイヤには過去から未来まで変わらない時があります。

2012/04/16

水とダイアモンド (1)

水は形のないもの、常に変化してやまないもの。
ダイアモンドはそのままの形で、いつまでも変わらないもの。
無形と有形。刹那と永遠。軟と硬。
正反対のものだが、これまで水とダイアモンドを比較の対象としてとらえたる事はなかった。
その二つに私は35年以上に亘って関わってきた事を不思議に思う。
その謎解きのためにもこのブログで今回からダイアモンドについて書いてみようと思う。


Photo : Yu Nozaki

2012/04/13

自然中心の人類社会への移行

3・11東日本大震災以降の日本国民の全てがいま思い描いているこれからの社会のありかたとは、どのようなものなのだろう?

復興・復旧に直接手を差しのべた人も、また何らかの方法で貢献した人も、
まだ具体的には何も・・・という人も、これでおしまいと言うわけにはいかない割り切れないじれんまと、無力感で寂しさを味わっているのではないだろうか?

何かを始めなければならない。
何かが変わらなければならない。

それが何か?それを明らかにし、どう伝え、共有することができるのかと、
誰もが日々考えていることだろうと私も同じように思い悩んでいます。
個人一人一人のその想いこそが絶対必要であり、
想いの強さから連鎖が伝わっていくように思います。
いまは個人レベルで強く思い悩む時期なのかも知れません。

何かが変わるために・・・

2012/04/09

レオナルド・ダ・ヴィンチと話す (6)

あなたの大洪水は、イメージを描いたのか、それともあなたが大洪水の被害にあったのでしょうか?

人類最古の文明・メソポタミア文明に「ギルガメシュ叙事詩」が残されていますが、それには人間が森の神と戦って勝ったので、山の杉木を伐採した為に大洪水が発生する物語です。
それと同じことがいま、地球規模で発生しています。

日本でも先祖が残した「ここから下に家を建てるな」と忠告した石碑がありましたが、現代人は自分達の科学技術に慢心した結果、この度多くに被害を出してしまいました。
人類は自然の前で謙虚にならなければなりません。
私達を生かしているのは自然だということを忘れて、
自分の力で生きていると勘違いしています。
そのように過去に学ぶことを忘れ、前に進むことが発展・進歩だと思いこんでいます。
あなたが残された絵画に秘められた未来へのメッセージ・素描に描かれた生命エネルギーは自然の人類の原点を表現しています。

人は原点を忘れてはいけません。
人は何故存在するのか?、何故人種がいるのか?、いのちの役割は?など等をあなたの作品から学び取ることが出来ます。現代ではあなたの意思も名作として遠いところに飾られ、人類の役に立っていません。
高い雛壇から降りてきて私達にわかりやすく自然の原点・生きる原点を教えてください。

2012/04/06

レオナルド・ダ・ヴィンチと話す (5)

あなたの中で水がどんどん進化して、とうとう大洪水にまで行き着きました。
地球の始まりと終り、生きものの生と死。宇宙の縮図として人間を看做し、
地球も生きものも全ては水によって崩壊すると想定してこの大洪水を描かれたのですか?

始まりも水・終りも水・・・だから水が根源的なものとするわけにはいきません。確かに我々現代人にとっての戒めと解することは出来ます。
20世紀後半~21世紀始めにかけてこの地球は大地・空気・水において障碍が表面上に現れ、いたるところで軋み始めています。チリ沖地震津波・スマトラ沖地震津波・東日本地震津波・アイスランドの火山噴火・インドネシアの火山噴火・フイリッピンの火山噴火・オゾン層の破壊など等があります。

昨年日本で起きた地震では津波によって人体に悪影響を及ぼす放射性セシウムまで大気中に撒き散らしてしまいました。
そのような観点から見るとあなたが描かれた大洪水のように、
全ての滅亡にまでつながることになります。しかし人類はそれらを防御し、
いのちを永遠に生かす為に存在しています。

水はあくまでもさらさらと美しく流れて、いのちを生かす働きをします。
そのように自然をありのままの状態に戻す事をこれからやらなければなりません。いままではややもすると地球を人間中心に利用してきました。
これからは自然中心の人類社会を創造していかなければなりません。
その事をあなたの作品を通して多くの人達に気付いてもらいたいと願っています。あなたの水の素描や水の手記の存在を知っている人はまだ少ないので、驚きをもって見てもらえるはずです。

※”ダヴィンチ 大洪水”で画像検索するとダヴィンチが描いた大洪水の素描画が出てくると思います。

2012/04/02

レオナルド・ダ・ヴィンチと話す (4)

あなたは手記に「時とともに万物は変化していく」「水は自然の馭者である」と記されています。
あなたも水から時に進化したのですからそのように表現したのでしょう。
私も以前「水が時を連れてやってくる」と書きました。
地球の現在の地形も水が削り取った「いま」という時の状態です。
あなたの画の中にしばしば現れる鋸の目ようにそそり立つ岩山も、
そこから流れてくる川も時の流れを象徴的に表現しています。
時はすべてのものに意味を与えます。

時間と言う概念は人類が創りだした価値ですが、
その時間は水が作り出している変化・動き・流れとなります。
時は生きものが生きていくことです。
現時と言う時をみますと、生きもたちが生きていくための「水」が危機的な状態にあります。

私はあなたにお願いしたいことがあります。
これまでいきいきと存在していた「水」を遅くとも現状のままで維持していくために人類が行なわなければならないことがあります
。それは水に感謝(愛)することです。
全てのいのちを永遠なものにする為に・・・。
あなたも私も水の世界の者だから、流水紋に現れた水の使者の使命を私と一緒に担ってください。この使者が大きな声で叫んでいる言葉を聞いてみてください。聞こえてくる言葉は・・・???
是非ご返事を待っています。