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2011/11/14

タオの水 (10)

タオは自然界を永遠なものにしようとする無作為の働きである。
その働きを良く表しているのが水である。

その水は日本のように水に恵まれているところでは、
ほとんど水に感心が向かない。従って水の働き、
水の有り難さなど気にかけないし、あって当然なものとさえ思っている。

あえて水のことを言うと、知識としてとらえようとする。
それでは水と近くはなれない。
水が我々人々の生き方の手本を表しているよと言っても信じてくれない。

35億年間水は変わらず今も35億年前の水を保っている。
それはいのちを永遠に生かすことである。 
人も永遠ないのちを希求している。
一時間・一日でもながく生きていたいと望むものは生き物の当然の欲求である。
それを水に習うとすればいのちを循環させることだろう。
水はその時その場所で状況に応じて己を適応させ、姿・形を変え存在し、
天と地の間を循環し、己を浄化して生きながらえている。
人も自己のいのちを循環させる為に水に意識を向けてみよう。

水を飲むときコップの中の水に。水道から流れてくる水に。
お風呂に入った時に肌にまつわる水に。川を流れている水に。
天から落ちてくる雨に。意識を向けてみよう。何かが変わるはずだ。 
人は姿・形を変えることはできないが、気持や状態を変えることはできる。
それにはどう意識するかで変われる。