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2011/10/10

タオの水 (1)

※タオの文中に「タオの在り方に一番近いのは天と地であり、
タオの働きに一番近いのは水の働きである。」と記されている。

水がタオの中でどのように扱われているか?
その第一は不争としてである。即ち誰とも、何物とも対立しない。
すべてを受け入れ、対象物の思惑の中に交じり合う。
それでいて水の本質を失わない。

このような行為を即人間に当てはめたら、現代では負け犬になり、
生きていけないと反論されるだろう。
しかし本当にそうだろうか?

個人の主張だけが横行する現代だからこそ、誰とでも交わり、
それでいて自己の進むべき方向は毅然としていて、自己を見失うことは無い。
そのような生き方が尊い生き方だと自覚できる人は「タオの人」だと思う。

「タオの人」はしなやかで柔らかい。だからそう簡単には折れないし、
あきらめない、粘り強くやりぬく。
水は自由と寛容と浄化の神である。



※タオ: (どう・タオ・みち)とは、中国哲学上の用語の一つ。ウイキペディア参照してください