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2011/08/24

水商売


人と人を結ぶ場所には水がある。

昔は井戸端会議、現代はカフェ・パブ・喫茶店・クラブ等
コミュニケーションを円滑にしてくれるものに水があります。

日本の茶室はお茶を飲むためだけの空間ではなく、
あらゆる状況下でも静かに対座し、話をよい方に進めようとする空間である。
その空間は単純に簡素化され、主人と客の一期一会の場として、
コミュニケーションの極意を文化にまで深めたものです。

また日本にはお酒の文化があり、各地に点在する蔵元はその土地の水をどう活かすかと競っています。
お酒に使われる水は伏流水か地下水で、
その水源の確保が蔵元の生命線と最も大切にされている。

水を商いにするから水商売かと思われますが、
その語源は水が一時も安定していない、常に変化するというところから、
お客や売り上げが安定して見込めない職業を指して「水商売」と言われるようになったようです。

水を扱わない歌舞伎・相撲・タレント業も水商売の枠の中に入っていますが、歌舞伎の水際たった演技・相撲の水入り・タレントの水も滴るいい男とくるとそれらの職業も水とはしっかり関係があるようですね。