HP


HP     Profile     Gallery 

2011/08/09

瑞穂の国・日本


古事記と並んで日本歴史書として「日本書紀」がある。
その中に「豊葦原千五百秋瑞穂国」(とよあしはらのちいほあきのみずほのくに)と記されています。
これは神話の世界で高天原と黄泉の国の中間に位置する国として日本国を表したものです。神々が住む高天原に対し人間が住む場所としてそのように記されているのだが、どういう国かと言うと、「豊かに葦が生い茂り、幾久しく瑞々しい稲穂が実るところ」なのです。

葦が生い茂る、稲穂が実るところは水の存在が絶対条件で、
水が豊かな国という意味なのです。

「水の国・日本」は神話の時からつくられていたのです。
農耕民族にとって水は不可欠のもの。当然のことのように水に祈り、
願う行為は「水神」を生み、更に水神は「田ノ神」・「山ノ神」
と結びつき庶民信仰の対象となりました。

また河童・蛇・龍が水神の使いとして登場し、
そのものが神となっています。

若い人達に人気のある龍は川を流れる水の勢いを渦巻きや跳躍やうねりを龍に例えて表したもので、水の有する生命エネルギーの表現でもあります。