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2011/08/07

滝に打たれる

日本の山は急峻だから川の途中に必ずと言ってよいほど滝がある。
滝に入ったことありますか・・・?

落差の強弱によって感じ方は違うのだが、
小さいところでも頭に受ける衝撃で首が前に折れるようです。
落差が大きいと腰に膝に衝撃がきて、
大きく足を踏ん張っていなければ立っておれないほどです。
即ち、水の落ちる衝撃に打たれるのです。

4~5分も打たれていると全身が冷え切ってガタガタと震えがきます。
いったん出て休んでいると、また入りたくなります。これが不思議ですね。
爽快感、充実感を伴って生命力が根底から呼び起こされる感覚になるのは何故なのだろう。

私は母が12月から2月の3ヶ月間水垢離(みずごり)をしていたことを思い起こします。
冬の井戸水は暖かいから、前夜から盥に水を汲み置きしていて、
翌朝に氷っている水をかぶるのです。
幼いながらに何故そのようなことをするのかと聞いたことがあります。

今となっては明確な言葉は覚えていないが、
兄の身体が弱く毎月のように高熱を出して苦しんでいるのは、
自分の中にある「業」が原因である。
それを取り除くために行うと言うのである。

子供心に意味不明のまま、そんなものかと思っていたが、
大人になって気付いたことは、これが「禊」なんだと、
そして水は人の内面にまで浸透して因縁による災いさえも打ち砕いてくれるほどの力を持っているのかと強く感じたことを思い出す。

「業」についてはウィキぺディアを参照