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2011/08/01

「水の日」は水のことを考えよう

8月1日は「水の日」と制定されているが、
どれだけの国民がこの日を意識しているのだろう?

水を大切に、水を汚さないようにと言う言葉は多く耳に目にするようになっているが、現実にどのように切羽詰った状態なのかが理解されていないようである。

私の展覧会でも水はいくらでもあるじゃないですか、
豪雨における被害があるくらい水はありますよと言う人達が多いのです。
それは水も空気も目の前に当たり前にあるから現実的に不足しているとは思えないのです。

砂漠で残り少なくなった水筒の水。
放射能で汚染された飲み水。等の危機的状態での水のありがたさを実態験しなければわからないことかもしれない。

現代人は今に生きているから、今のことが当たり前である。
その人達にも昔と比較させることで理解させることが出来るのではないだろうか。

日本の70年前と現在の人口は約2倍に増えている。
しかし水の量は70年と同じである。とすると単純に水が不足する。
一人一人が水洗便所で水を流す。
お風呂も、洗濯機も・・・昔は一人一人ではなかった。

しかも工業の発展で工場で使う水の量も莫大に増えている。
同様に化学物質による水の汚染が増大し、きれいな水が少なくなっている。

使う人は多くなり、使える水の量は増えないということが理解できない状態では節水に結びつかない。

ちなみに地球は水の惑星と言われているが、そのほとんどが海水で、
人類が使える淡水は2.5%しかない。
しかも地下水や氷になっているものを差し引けば、
地球上の水のわずか0.01%しか使えない。
それだけの水で地球上のすべての生きもの達の命をまかなっているのです。