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2011/07/19

日本の水は歌う

私達が小学校に入学した頃まず最初に教わった歌は「春の小川」だった。
高校を卒業して都会に出てきて、故郷を想い出しながら口ずさむ歌は、
「故郷」と「春の小川」でした。

何故この二つが何時になっても忘れられないのかと思うと、
歌い出すと田舎の風景が鮮明に想い出されることと、
やさしいこころになれるからではないだろうか。

特に春の小川の情景は日本人の情操教育に強い影響を与えたと言えるでしょう。そこには水と人の関係が優しく歌われています。


春の小川はさらさら行くよ
岸のスミレや蓮華の花に
姿やさしく色美しく
咲いているねとささやきながら。

春の小川はさらさら行くよ
海老やめだかや小鮒の群れに
今日も一日ひなたで泳ぎ
遊べ遊べとささやきながら


日本人のこころの中に川はさらさら流れると美の意識を織り込んでいます。
また水がささやきながらと感情を表しています。
この歌の言葉に日本人の水への想いが込められているようです。